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【展示会レポート】 FABEX関西2025

20251126日~28日、インテックス大阪で開催された「FABEX関西2025」に出展いたしました。3日間で30,825名が来場した本展示会では、AI画像検査装置「EYEbe」をはじめとする省人化ソリューションに多くのご関心をいただきました。本レポートでは、出展製品のご紹介とともに、来場者の皆様から寄せられた具体的なニーズや、食品製造業界のDX化動向についてお伝えします。

この記事の目次[非表示]

  1. FABEX関西2025とは
  2. 山善の出展目的
  3. 出展製品のご紹介
    1. AI画像検査装置「EYEbeGenesisシリーズ」
    2. 設備点検DXサービス「WIZIoT(ウィジオ)」
    3. 牽引アシスト車「スマリーリンク」(日本物流新聞社ブースで出展)
    4. 袋体投入シュートアタッチメント(日本物流新聞社ブースで出展)
  4. 来場者の関心・ニーズ
    1. 異物検査・品質検査のニーズ
    2. 印字・ラベル検査、員数検査のニーズ
    3. データ管理・DX化のニーズ
  5. 食品製造業界の動向
  6. おわりに

FABEX関西2025とは

FABEX関西は、惣菜・デリカ・弁当・外食産業向けの業務用食品・食材、製造機器、包装資材、物流機器などが一堂に集まる西日本最大級の業務用食品総合見本市です。関西デザート・スイーツ&ベーカリー展、カフェ&ドリンクショー関西、地域食品ブランドフェア、大阪グローバルフードショー、食品工場スマート化総合展との同時開催となり、食品業界の幅広い分野の方々が来場されます。

今回の来場者数は3日間合計で30,825名(初日9,524名、2日目11,993名、3日目9,308名)。食品業界におけるDX化・省人化への関心の高さがうかがえました。

山善の出展目的

山善では、産業機器の専門商社として、食品製造業のお客様が抱える「人手不足」「品質管理の厳格化」「作業負荷の軽減」といった課題に対し、最新のソリューションをご提案しています。

今回のFABEX関西2025では、特に注目度の高いAI画像検査装置や設備点検DXサービス、物流省力化機器を中心に展示し、食品製造現場の課題解決につながるご提案を行いました。

出展製品のご紹介

当社ブース(1G-20)では、以下の製品を展示いたしました。

AI画像検査装置「EYEbeGenesisシリーズ」

最も注目を集めたのが、第3世代のディープラーニング(深層学習)AIを搭載した画像検査システム「EYEbeGenesisシリーズ」です。

従来の画像検査装置は、設定に専門知識が必要でしたが、EYEbeはシンプルなUI設計でマウス操作のみでAI学習が可能。検査対象のOK品・NG品の画像を読み込ませるだけで、AIが自動的に判定基準を学習します。オールインワンパッケージで導入コストを抑えられる点も、多くのお客様にご評価いただきました。

設備点検DXサービス「WIZIoT(ウィジオ)」

シャープ社サービス製品である設備点検DXサービスです。スマートフォンで点検業務が完結し、記録から承認・日報作成までをデジタル化。紙の点検表からの脱却により、コスト削減と業務効率化を同時に実現します。食品工場で求められるHACCP対応の記録管理にも有効です。

牽引アシスト車「スマリーリンク」(日本物流新聞社ブースで出展)

既存のカゴ車に取り付けるだけで電動アシスト化できる画期的な製品です。350kg積載のカゴ車を連結して一度に運搬でき、作業効率が大幅に向上します。物流倉庫や食品工場内での重量物運搬における作業者の負担軽減に貢献します。日本物流新聞社ブース(1A-21)で出展いたしました。

袋体投入シュートアタッチメント(日本物流新聞社ブースで出展)

粉体や原料が入った袋体の運搬から投入作業までをスムーズに行える装置です。従来は作業者が重い袋を持ち上げて投入していた作業を、腰への負担なく安全に行えます。原料のこぼれ防止にも効果的で、食品工場の衛生管理向上にも寄与します。

来場者の関心・ニーズ

3日間を通じて、多くのお客様にブースへお越しいただきました。特にAI画像検査装置「EYEbeGenesis」シリーズへの関心が高く、食品製造現場における目視検査の自動化・省人化ニーズの大きさを実感しました。

異物検査・品質検査のニーズ

お客様から寄せられた具体的なご相談として、以下のようなものがありました。

•カット野菜のカビや変色の検査

•パン・クッキーの焼き加減や形状・割れの検査

•コーヒー豆の焙煎度合いや色調の検査

•たまご(生卵・温泉卵・ゆで卵)の殻のヒビ検査

印字・ラベル検査、員数検査のニーズ

•出荷シールの印字内容(品名・原産国・賞味期限)の照合

•機内食トレイやお弁当の欠品確認(員数検査)

•おせち料理の内容物チェック(員数検査)

•飲食店での注文内容と提供物の照合

データ管理・DX化のニーズ

•検査結果の履歴データ化と既存システムとの連携

•冷凍・冷蔵品の温度管理記録のデジタル化

•紙ベースの巡回点検記録のペーパーレス化

食品製造業界の動向

会場全体を通じて、AI関連の製品・サービスが数多く出展されていたことが印象的でした。食品製造業界においても、人手不足の深刻化や品質管理基準の厳格化を背景に、AIIoTを活用したDX化への関心が急速に高まっています。

特に画像検査分野では、従来型のルールベース検査からAI検査への移行が進んでおり、「熟練検査員の目」に頼っていた工程の自動化・標準化が現実的なものとなってきました。

また、物流・搬送分野においても省力化機器への関心は高く、作業者の高齢化対策や労働環境改善の観点から、具体的な導入検討のお声を多数いただきました。

おわりに

FABEX関西2025では、3日間を通じて多くのお客様にブースへお立ち寄りいただき、誠にありがとうございました。

当社では、今回ご紹介したAI画像検査装置「EYEbeGenesis」をはじめ、食品製造現場の課題解決に貢献する製品を多数取り揃えております。「目視検査を自動化したい」「点検業務をデジタル化したい」「作業者の負担を軽減したい」といったお悩みがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

製品のデモンストレーションや導入事例のご紹介も承っております。

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