【JBMエンジニアリング】 積層造形専用CAMを開発 高精度、高能率加工を後押し

積層専用CAM「ADDITIVE MASTER LUNA」


 6月に開催されたインターモールド名古屋において、積層造形専用エンジンを搭載したCAM「ADDITIVE MASTER LUNA」を出展し注目を集めたのがJBMエンジニアリング。
同社はMasterCamの世界トップベンダーとして知られているが、近年は「足し算の加工」である積層造形分野にも新たなソフトウェアソリューションを提案している。

 「ADDITIVE MASTER LUNA」はワイヤー方式とパウダー方式の両方に対応しており、薄壁処理をはじめとする積層に特化した機能や、自動生成された個々のパスに対して細かな調整を可能にする強力なパス編集機能を搭載。二次加工に必要な最低限の切削パスの生成も行えるなど、装置を選ばない柔軟なポストプロセッサが特徴のソフトだ。

 昨年のバージョンアップでは新機能「リアルタイムプロセスコントール」を追加。同機能は加工中の温度信号をリアルタイムにモニタリングし、温度情報をフィードバックすることで、特定の加工条件の自動制御を実現する。
 「これまでレーザ積層処理の加工条件は複雑で、条件の最適化には従来、専門知識や経験を必要としていたが、本機能を活用することで条件パラメータを自動制御し、難しい造形も手軽にできるようになる」(同社)
 同機能は小型・精密部品へのレーザクラッディング(肉盛り)加工を実現する村谷機械製作所の「ALPION IM」にも標準搭載されている。村谷機械製作所は大阪大学接合科学研究所、石川県工業試験場との共同研究で、粉末材料をレーザ光で加熱溶接して被膜を形成するレーザクラッディング(肉盛溶接)技術を確立。「ADDITIVE MASTER LUNAのリアルタイムプロセスコントロールの搭載でより高速・高精密積層加工が可能になった」(村谷機械製作所)という。

​​​​​​​ なお、同ソフト及びJBMエンジニアリングの積層造形向けソリューションの数々は、9月28日より東京で開催される積層造形専門の展示会「Formnext Forum Tokyo」にも出展される。



(提供:日本物流新聞社)










メルマガ登録

人気記事ランキング

logo_img
ページトップへ戻る