日本工作機械工業会 今年は受注1兆6千億円へ
写真:稲葉善治会長
11日に開かれた(一社)日本工作機械工業会の賀詞会330人が人が出席。稲葉善治会長(ファナック会長)は昨年3月に日工会創立70周年記念式典を催し、5月には工作機械産業の戦略レポート「工作機械産業ビジョン2030」を発行、11月にはJIMTOFを4年ぶりにリアル開催したことを紹介。2022年の工作機械受注は9月に上方修正した見通しの1兆7500億円に達したもよう。「23年はウィズコロナにあって経済下振れリスクはあるが、グリーン、デジタル、レジリエンスに対する取り組み(この3つのキーワードは日工会で今年も引き続き深化させるとしている)、半導体業界をはじめとする先を見据えた投資もあり、工作機械受注は緩やかな調整局面はあっても大崩れには至らない」とし、今年は1兆6000億円と予測した。
来賓の経産省の山下隆一・製造産業局長は「先ほど稲葉会長から『工作機械は日本の産業の礎だ』との話があり、『ちゃんとわかってるのだろうな』と念押しされたのだと思います。ちゃんとわかっております(笑)」と切り出し、前日のロボット関連団体の賀詞会同様、民間投資を所得向上につなげる好循環を目指す考えを示した。
(提供:日本物流新聞社)