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【展示会レポート】第1回 九州次世代物流展

2025108日から9日にかけて、マリンメッセ福岡で開催された「第1 九州次世代物流展」。

九州エリア初の物流専門展示会として140社以上が出展し、2日間で1万人を超える来場者を集めました。

今回は、展示会全体のレビューと山善ブースを紹介します。

この記事の目次[非表示]

  1. 第1回 九州次世代物流展とは
  2. 山善ブースの様子
  3. 来場者の反響と所感
  4. まとめ

1回 九州次世代物流展とは

2025108()から9()2日間、マリンメッセ福岡にて「第1回 九州次世代物流展」が開催されました。

本展示会は九州エリアで初となる物流専門展示会として、140社以上が出展し、2日間で13,640名の来場者が訪れ、大盛況となりました。

九州地域では、2024年問題の影響が全国平均の14%を上回る 「19%の輸送力不足」 となっていると言われており、物流課題の解決が急務となっています。また北九州地区では陸・海・空を結ぶモーダルミックス拠点として注目を集めており、今回の展示会ではこうした地域特性を踏まえた最新の物流ソリューションが多数紹介されました。

山善ブースでは「人と運ぶを考える山善」をテーマに、A3-26ブースにて出展し、物流現場の省人化・効率化・安全性向上を実現する製品を展示しました。

山善ブースの様子

山善ブースでは「物流現場をもっとラクに、安全に、スムーズに」というコンセプトのもと、自動化ソリューションから作業負荷軽減機器まで、幅広い製品ラインナップを展示しました。特に注力したのは、お客様が実際に製品を体感できる体験型展示です。

kachaka Pro(小型自律搬送ロボット)

Preferred Robotics社製の小型自律搬送ロボット「kachaka Pro」を展示しました。本製品は専用の棚とドッキングして物品を搬送する小型AMRで、「小型・簡単・安価」の3つの特徴を持ち、100万円を下回る価格で購入可能です。工場内物流を低コストで自動化できる点が大きな魅力となっています。

さらに、複数台の搬送ロボットを簡単・低コストで統合管理できるフリートマネージャー機能の新リリースについても紹介し、多くのお客様から高い関心をいただきました。AMRの走行デモを通じて、実際の動作を確認いただけたことで、導入イメージを具体的に持っていただけたと感じています。

eve auto(無人搬送サービス)

eve autonomy社の「eve auto」は、「自動運転システム×屋外搬送」で現場の課題を解決する革新的なソリューションです。工事不要で導入でき、最大1.5tまで牽引可能な屋内外対応の自動搬送サービスとして、特に広い敷地を持つ工場や物流センターのお客様から強い関心が寄せられました。屋外搬送を今日から自動化できる手軽さが、多くの来場者の目を引きました。

牽引アシスト車 スマリーリンク

両備ホールディングス社製の牽引アシスト車「スマリーリンク」は、新感覚のアシスト力で物流倉庫や現場作業を安全で快適にします。パワフルなアシスト力でカゴ車や6輪台車をラクラク牽引でき、作業負荷の軽減と作業効率の向上に貢献します。実際に体感いただけるコーナーでは、その効果を実感されたお客様から驚きの声が多数上がりました。

台車用電動スクーター RIDE

花岡車輌社製の「RIDE」は、作業効率を飛躍的に向上させる新世代の運搬スタイルです。乗ってバランスを取るだけの簡単操作が特徴です。「楽しく働ける」職場環境作りを実現するというコンセプトが、若年層の人材確保を課題とする多くの企業様の共感を得ました。

ステップ付き2段台車 ピックカート

高い場所でも出し入れがラクラクになるピッキング専用台車です。

台車と脚立を一体化することで、台車をそのまま踏み台として利用できる画期的な製品です。安全でスピーディーな高所ピッキングにより作業効率が向上し、現場の声を反映した実用性の高さが好評でした。

袋体投入シュートアタッチメント

扱いづらい袋体の運搬から投入作業をスムーズにする運搬機器です。

袋体から原料を安全に排出でき、腰痛対策や原料のこぼれ防止に役立ちます。製造現場における作業者の負担軽減という明確なニーズに応える製品として、多くの関心を集めました。

来場者の反響と所感

当社ブースには、2日間を通じて多数の来場者にお越しいただきました。

特に作業負荷低減を体感できるエリアは大変な盛況で、待ち人が出るほどの人気となりました。スマリーリンクやRIDEなどの製品を実際に体験されたお客様からは、「想像以上にアシスト力が強い」「これなら現場の負担が大幅に軽減できる」といった具体的なフィードバックをいただきました。

自動化コーナーに展示したkachaka Proeve autoについても、熱心に見学される方が多く見受けられました。特に価格面での優位性と導入の容易さが評価され、「自動化は高額で手が出ない」と考えていた中小規模の事業者様からも前向きな反応をいただきました。

九州地域のお客様の特徴として、一つ一つのブースで非常に熱心に説明を聞いてくださる姿勢が印象的でした。また明確な課題意識を持って来場される方が多く、具体的な導入時期や予算についての踏み込んだ質問も数多くいただきました。

展示会全体を通じて、製品の実演や体験が来場者の理解を深める上で極めて有効であることを改めて実感しました。カタログやウェブサイトだけでは伝わりにくい製品の使用感や効果を、実際に体験いただくことで、お客様の導入意欲が大きく高まることを確認できました。

まとめ

1回 九州次世代物流展への出展は、当社にとって非常に有意義な機会となりました。多くのお客様と直接対話し、製品を体験いただくことで、九州市場における当社製品への高いニーズを知ることができました。

特に印象的だったのは、自動化ソリューションと作業負荷低減の両面から物流現場の課題解決を提案できたことです。

大規模な自動化投資が難しい中小規模事業者様には低価格帯の自動化製品を、人手による作業が中心の現場には作業負荷軽減機器をといった形で、お客様の状況に応じた最適なソリューションを提示できました。

今後、今回の展示会で得られたお客様の声やフィードバックを製品開発や販売戦略に活かし、物流改革をさらに支援してまいります。

「人と運ぶを考える山善」として、物流現場で働く方々の負担軽減と、企業様の物流効率化に貢献できる製品・サービスの提供を続けてまいります。

最後に、ご来場いただいた皆様、並びに展示会運営に携わられた関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

本展示会で配布した資料のダウンロードはこちら>>

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